どうして、私が学校に復帰することができたのか。それは、「目標を持つこと」「自分の居場所があったこと」この2点のことがあったから。
こちらの記事では、学校復帰後の生活を振り返り、説明していきます。
不登校の時の不安
私は小学2年生の冬から不登校になりました。その後、行ける時期もあったり、また行けなくなったり、不登校は6年生まで続きました。完全にいけない時期を合わせると3年間の不登校の経験があります。
ずっと学校に行けるようになりたいと私は思っていましたが、小6になる頃には、友達に、「高校はフリースクールに行くんでしょ?(=全日制の高校には行けないでしょ??)」と言われたこともあります。フリースクールがよい悪いということではなく、私は周囲の人から学校復帰はしないのだろうと思われいるような状況だったのです。
自分でもコントロールすることのできない“学校に行けない”という状態。この先どうなるんだろう、と日々不安に思っていました。
不登校からの復帰
でも、私は、中学に入学したあとに毎日学校に通えるようになりました。不登校からの復帰!
気づいたら、私が大多数の人と同じように毎日学校に通っていて、気づいたら大学に進学していました。普通に生活しているようにはみえていたと思いますが、私の学生時代はずっと「明日起きたら、また学校に行けなくなったらどうしよう」と不安な気持ちと戦っていました。
結果的には、学校に毎日通うことができました。それは本当に良かった。
でも不思議な感覚でした。毎日、学校に通っているという事実はあるのに、どこか信じられない気持ちでいたんですよね。不登校からの復帰の理由は、その当時はよく分からなかったので、毎日が不安でした。
何が不登校復帰後の生活を支えたのか
今日は、当時は分からなかった不登校からの復帰を支えたものについて整理してみたいと思います。
まとめてしまうと、「生活する目標を持つこと」「自分の居場所があったこと」この2点です。それでは具体的に考えてみたいと思います。(これはあくまでも私の経験です。こういうケースもあるんだな~と読んでいただけると嬉しいです。)
部活
私は、中学から吹奏楽部に入りました。入部の理由は、もともと音楽が好きだったことと、身近な友達が入部するといったから。まったくやったことない分野は怖いな、と思ったので経験のある音楽ならできるかもと入部を決めました。
これがドハマりしました!音楽が作られていく過程が面白かったこと、毎日地道に同じ練習を繰り返すこと、パート決めやメンバー決めでオーディションがあり競争する必要があること、などの点が私の性格にピッタリはまりました。
そして、一番良かったのは、「私が休んだら、変わりがいない」状況にあったこと!部員数がそう多くなかったため、まったく同じ譜面を演奏する人がいなかったんですよね。(音楽やっている人は分かると思いますが、1st、2ndの楽譜を決めるあれです^^)
そのため私が抜けてしまったら、全体に影響がある!休めない!と自然と感じるようになりました。また、2年生以降はソロをもらうことが増えて、それこそソリストが休んだら、成り立たないですからね。
部員との関わりもよかったです。 部活も塾もクラスも一緒のメンバーも多かったし、居心地がよかったんですよね~。小学生の頃と違って、誰かのためになるとか、チームで運営していくということを体験できました。
勉強
勉強の目的がはっきりしたことでモチベーションにつながりました。中学入学後は高校進学を目的にして勉強をするようになりました。友達からの影響もあったり、友達と課題の進捗についてやりとりすることもあったりして、勉強をすることが、より当たり前になっていました。また、小学生の頃から勉強を続けていられていたこともよかったです。
中学になり、塾でも学校でも勉強に関するプレッシャーが強くなったと感じていました。それが逆に私のモチベーションにつながりました。一日休んだら、そのあとが大変だから、今日できるだけやろう!と考えていました。
友達との関わり
中学に入学し、、部活や塾などをベースに人間関係が作られていき、人間関係が深く狭くなったと感じました。小学生の頃も、仲良しの人はたくさんいたけど、人間関係は流動的でした。
年齢が上がるごとに、気が合う人が絞られてくる感じ?がしていて、友達との関わりを深めていく感じは楽しかったです。友達と悩みを共有したり、一緒に帰る友達がいたり、友達といるこの場所が私の居場所だと思っていました。とても嬉しかったんですよね^^
学校に行けば友達とコミュニケーションが取れるので、自然と学校に気持ちが向いていきました。人間関係って、本当に大切(大変なことも、たくさんありましたけどね、、、)
誰かに必要とされること
必要とされる…それはずばり、恋愛です!これは、いろいろな考え方があると思いますが、私には良い影響と学びがありました。中学に入学し、半年後に初めての彼氏ができました。当時はとても嬉しくて、彼に大切にしてもらっているという実感が、「私って、生きてていいんだ!」という感覚につながりました。(本来であれば、彼氏がいる→生きててよいという流れは良くないとは思いますが、自己肯定感が極端に低かった私が感じたことを正直に書いています^^)
学校にいくモチベーションにつながったし、部活や勉強を頑張ろうと思う理由にもなりました。本来であれば自分のために努力をすべきではあるけど、周りからみられる自分の姿をイメージして努力できたことは、私にとっては大きかったと思います。みんなが自分のことを考えている幼い時代から大人に近づいて、誰かに必要とされたり、誰かのために何をしたりすることの喜びを知ることとなりました。その彼とは別れてしまうのですが、中3まで仲良くすることができ、本当にいろいろなことを学ばせてもらったと感謝しています。
自由の範囲が広がったこと
小学生の時は、家と学校と習い事という狭い世界で生きていました。それが私には窮屈で、その世界についていけなかったらどうしようと不安でした。(実際、学校という世界にはついていけなかったわけです)
でも、中学高校と年齢が上がっていくうちに、一人で行動できる範囲は広がっていきました。それが私には心地よくて、「自分でコントロールできる」と感じることで、漠然とした不安から少しづつ解放されることとなりました。
高校進学する際には、「同じ中学から進学する人がいない学校」という条件で、遠い高校を選び、より広い世界で過ごしていきたいと思っていました。これは社会人になって変わりません。一人暮らしが私には最高の生活です。マイペースに自由に生活できることが私には合っていて、大人になってからが一番自分らしく生活できているなと実感しております。
(今は、二人暮らしになっていて、ちょっと窮屈な生活です笑)
ずっと同じ状況ではない。人は変わっていく
不登校の渦中にいたときは、苦しい気持ちが強く、将来はどうなっているのだろうとずっと不安な気持ちでした。でも、その苦しみや不安は、ずっと続くものではなかった。毎日変わらない毎日を過ごしているように感じていましたが、気づいたら状況は変わっていたんですよね。
私の学校復帰には、自分の努力や成長、周囲の人との関わり、環境の変化など、様々な要因があったと思います。私はたまたま学校に行く道を進むことになりましたが、そうじゃない未来もあったと思うし、いろいろな選択があったと思います。
自分がどんな将来に向かっていくかは人それぞれで、何が正解なんて答えることは難しいですよね。(正解だと、自分で決めることは必要だと思います。)でも、確実に言えることは、人は変わっていくということ。時間が経つと、年齢が上がりできることが増えていく(たとえそれが小さいことでも)、学校の環境も変わっていく、周囲の人の変化もある。今の状況が苦しくてもそれはいつか変化していきます。私は、「目標を持つこと」「自分の居場所があったこと」この2つが大きく良い影響がありましたが、ほかにもあなたを支えてくれることはたくさんあるでしょう。