私は、元不登校の社会人です!(小学生の時に3年間の不登校経験あり)中学から、学校復帰しました。大学まで進学し、自立の道に進むことができました。
当時、言葉にできなかったことや不登校の経験から学んだことを発信中です!「様々なタイプの方に寄り添い、子どもたちとその保護者の力になりたい」と考えています。お気軽にコメントいただけたら嬉しいです。
それでは本日のテーマ、スタートです!
すぐには変わらない状況
不登校は、なかなか状況が変わらないものです。
私は小学校の3年間、学校に行けませんでした。 保健室登校をしたり、教室で給食を食べてみたり、適応教室に通ってみたり――状況が良くなりそうな時期もありました。 それでも、小学校を卒業するまで、私は教室に戻ることはできませんでした。
毎日、「人と違うことをしている」という感覚はとてもつらかったです。 それでも、私は学校に行くことができなかったのです。不登校という状態は、すぐに解決できるようなものではありません。 それは、私自身の経験と多くの生徒を見ていてそう思っています。
普通に学校に行きたい

ずっと「学校に行きたい」と思っていました。 「私も、普通に学校へ通えるようになりたい」と願う気持ちは、いつも心の中にありました。 私は、決してさぼっていたわけではありません。むしろ、毎日「学校に行ける方法」を考えていました。
それでも、朝になると、吐き気や腹痛が起こってしまい、家の外に出るのが怖くなる日々。 不登校の間も、落ち着いた生活が送れていた瞬間はありました。 けれどそれは「本当の安心」ではなく、あくまでその場しのぎの対処でした。
「学校に行きたい」という気持ちがあるのに、身体が反応してしまって動けない。
朝になると、みんなが当たり前のように登校しているのを横目に、自分だけが止まっているような感覚になるんですよね。「なぜ私は行けないんだろう」「どうして普通にできないんだろう」と思っていました。
罪悪感を感じる毎日。 一歩踏み出したい気持ちと、それでも動けない現実との間に苦しんでいました。
そんな中、学校に行けるかもと自分から動き出した日がありました。その日のエピソードです。
学校に行けるかもしれない!

ある夜、私は調子が良くて、「明日は学校に行ってみようかな!」と思えたことがありました。 その気持ちを家族にも伝えて、自分でもワクワクしていました。「ランドセルを背負って教室に入る自分」を思い描いて、お布団に入りました。
でも朝になると、身体が重くて気持ちが悪くなり、起きるのがつらくなりました。 それでも、準備をして、玄関で靴を履き、ランドセルを背負いました。 あと一歩、外へ出るだけでした。そこまでいって、身体が動かなくなってしまい、私はその場でしくしく泣くしかありませんでした。
親も期待していただけにつらかったでしょうし、行こうと一度は思った前向きな気持ちと、どうしても行けないという状況の中の私の姿を見て、苦しかったと思います。母は、私に「行こうと思っただけ、すごいよ」と言ってくれました。
「なんで私は、できないんだろう」 「ただ学校に行きたいだけなのに」 そう思って、私は自分のことを失望しました。「自分なんて、大っ嫌いだ」と思うようになりました。
「うちは不登校は禁止だから」…
私が大人になってからですが、不登校のことが話題に上がることがあります。その中で一番引っかかった話がありました。
「うちは不登校は禁止だから、私が学校に行っていたんだよ」ということを友達に言われたことがあります。 その言葉の意味は、「私だって行きたくないけど、行かないといけないから行っていたんだよ」ということですよね。私だってそんなこと分かっています。それでもいけない苦しみを持っていたのです。 もし“禁止”で状況が変わるなら、私はとっくに学校に通っていたはずです。
私は、さぼっているわけではありません。 学校に行けないことで苦しんでいたのです。 そんな世界に、私は確かに生きていました。
今思うこと

不登校の状況は、なかなか変わらないものだと思います。
私の場合は、いくつかの条件がたまたま重なって、中学校から通えるようになりました。 でも、それは本当に「たまたま」で、努力や気持ちだけではどうにもならなかったこともあると感じています。 なかなか状況が変わらない人も、たくさんいると思います。
大人になった今でも、あの頃の感覚を思い出すと、胸がぎゅっと締めつけられます。
(久しぶりにあの朝のことを思い出して、小学生の時にあんな思いをする必要はあったのか?と思ったりしました)
今、苦しい状況にある人に、私が何か伝えられることはないか考えました。 でも、私にできることは、ただただ共感することだけかもしれません。そういう場所を作りたいな。
「そういう状況にあるんだ」と、理解しようとしてもらえるだけで、十分。 今の私は、そう思っています。

本日もご覧いただきありがとうございました。
これから読書仲間に、7月の読書報告へ!8月の読書テーマを決めたいな~

