「勉強すればいいんでしょ!」 私が不登校だった当時、考えていたことです。
「学校=勉強」と思っていた、不登校の私は、とにかく勉強に時間を多く使いました。(全国模試では16位を取ったことも)
しかし、学校は勉強だけでなく、「生活の場所」。幅広い意味で「学びの場」なのかな?と考えています。(大人になってからはっきりと気づきました…)
教科書に載っていること以上のことを知れて、様々なことを経験できる場所です。でもその場所に適応できなかった私は、学校以外のことで補填しなくてはいけなかったのです。
私は、ルールを厳格に守るまじめなタイプ。「言われたことは必ず取り組む」というかたーいマインドのもと、学校に行っていたときも不登校のときも、勉強は継続していました。その背景には、「学校=勉強」と、思い込んでいたことがあります。
(学校復帰後に、その考えは間違っていることに気づくのですが)
親から、「勉強しなさい」と言われたことは、人生で一度もありません。しいて言うなら、姉が勉強している姿にずっと憧れていたので、その影響も大きかったのかもしれません。
勉強をすることで、学校に行かずに家にいる時間も退屈することはなかったし、模試を受けたり、塾に行くことで、目標をもって生活することが出来ました。家にいると、だらだらと時間が過ぎて行ってしまうことがあります。
私は、やるべきこと(やりたいこと)があることでメリハリのある生活を送ることができたのです。また、学校復帰後に、勉強で劣っていると感じることが少なかったです。これが一番のメリットでした。
今日は、不登校の時にどのように勉強をしていたのか紹介します。
※ここでは勉強のことを紹介していますが、あくまでも私のケースです。あくまでも、たまたま私にとって取り組みやすいことが勉強だっただけです。私は、すべての人に「自分ができることを継続して取り組んでほしい」と思っています。
※学校の進度に合わせて勉強することや偏差値を上げるための勉強を目指してほしいわけではないです。これについては、またいつかお伝えしたいところです。
学校とのプリントのやりとり
まず、学校で使っている教材をもらって活用していました。学校で行われたテスト(カラーの大きいやつとか)をその都度もらっていたので、それを解いていました。学校のプリントをもらうと、クラスの進度がわかることがよかったと思います。
教科書はもっていましたが、教科書は考え方の解説が多く、私はそれを回り道に感じてしまい分かりにくかったです。テストであれば、大切なことや覚えることしかのっていないので、分かりやすかったです。
不登校期間の中でも、短時間であれば教室に行ける時期があり、その時には、漢字の50問テストで100点取ることを目標にして、勉強していたりすることもありました。勉強に関しては、勉強をするように言われたことはなかったですが、私が頑張れる時には、家族の協力体制はありました。
通信教育
これは、小学校に入学時から続けていたことです。毎月送られてくる、教材を楽しみにしていました。付録もビデオもついていて、フルに活用していました。国語算数という教科の学習以外のページも大好きでした。(お気に入りだった「世界のトイレ特集」の記事を今でも鮮明に覚えています。笑)
学習の基礎になるような内容だったと記憶していますし、課題を郵送で提出することも楽しかったんですよね。きれいな先生の文字で採点されて返ってくることがとっても嬉しかったです。(今もそうなのかな?)
でも学校に行かないと、時間がたくさんあるので、そのうちに足りなくなってしまい、さらに追加で通信教材を受けていた時期もあります。
塾
塾は、高学年の時から通い始めました。姉の影響でスタートすることになりました。
入塾する前に、入塾テストに合格する必要がありました。「学校に行っていないのに、塾に通えるのか…」と、不安に思っていましたが、テスト後にすぐに採点してもらい「算数すごいできてるよ!」と、塾の先生に声をかけてもらえたことが嬉しくて、そこから塾が楽しみになりました。(その時に、声をかけてくれた先生は高校受験の時までがっつりお世話になるのでした。)
塾にはもちろん同じ小学校の友達もいます。「学校来ていないのに、塾はこれるの?」と言われましたが、そう言われるのも最初の1回だけ。毎週会っていれば、みんなそういうものだと受け入れてもらえました。(かんしゃ、かんしゃ)
塾の先生にも不登校であることは伝えていましたが、塾ではとくに影響がないので、ほかの生徒と変わらない対応を受けることが出来ました。私が通っていた塾では模試の順位が張り出されるスタイル。学校に行かずに勉強していた私は、上位に入ることもあり、私の順位を見て、「すごいね」と学校の友達が言ってくれてこともすごく励まされて、さらにやる気になったことを覚えています。
一人で勉強を進めることもできますが、勉強を通して周囲の人と関わりを持てたことはとてもよかったと思います。
時間割を設定
家での勉強時間にもいろいろと工夫がありました。まったく学校に行けていない時期は、学校の時間割に合わせて時間を区切って勉強をしていました。本屋さんで、テキストを買ってきてそれを読み込みながら進めていたこともあります。
学校に行かないと、時間はたっぷりあります。そのためだらだらと過ごして、一日が終わってしまうこともありますよね。また、私の生活リズムが崩れることを親は心配していたこともあったと思います。
学校は、行事がいろいろとあるし、そうでなくてもいろいろとイベントが多いですよね。それに比べて学校に行かないと、(当たり前ですが)なにも起こらないので、自分でコントロールしていく必要があります。毎日を規則正しく生活するためにも学校の時間割は意識して生活をしていました。学校に行っていないからといって、勉強をしない日は少なかったと思います。
学校の先生と個別にやりとり
保健室登校や校長室登校をしていた時には、学校の先生に個別で教えていただく時間もありました。理科の実験や観察、書道、「保健室の先生のバレーボール」、「校長先生の国語」なんて時間も!(忙しい先生方の対応に心から感謝しています。)
今、思うと非常勤の先生がローテーションで私の対応をしてくれていたように思います。プリントを用意してくれる先生、届けてくれる友達、授業をしてくれた先生、多くの人に支えられたいたと感じています。この時の学習の記録も残っていて、丁寧な対応に驚いたものです。
自分にあったやり方で勉強に触れていく
私にとって勉強はこころのよりどころでもありました。私の勉強のやり方は、あくまでも一例でしかありません。自分ができる方法で、すこーーーーしだけでも十分なので勉強から離れずにいてほしいなと思っている派です^^
パワーダウンをしているときは、勉強どころではない方もいますよね。そんなときはじっくり休んでください。少し調子が戻ってきた時には、毎日すこしずつでもいいので、勉強と触れていくことはいいんじゃないかな~!?なんて思っています。 今日は勉強の話をしましたが、勉強にこだわる必要はないとも思っています。自分の心に負担が少なくて、継続して取り組めることをしてほしいです。偏差値を上げることや難しいことができるようになるためではなく、「自分ができることをやる」ということをしてほしいと思います。皆さんが自分にできそうなことは何でしょうか??

本日もご覧いただきありがとうございます!
不登校当事者の方、保護者の方、支援されている方など、誰でもコメントいただけたら嬉しいです^^
