編み物小説を探している方へ|『金曜日の編み物クラブ』読書レビュー

編み物がテーマの小説を探している方へ、1件の毛糸屋さんの物語『金曜日の編み物クラブ』を紹介します。
毛糸屋さんに集まる人たちの物語がゆっくりつながっていくこの編み物小説は、読んでいると「編み物をもっと大切にしたい」と感じさせてくれる一冊です。
読み終えるころには、きっと毛糸を手に取りたくなります。ネタバレなしでご紹介します♪(※写真は、私の今年の編み物の様子です~)

「金曜日の編み物クラブ」とは

  • 作者・出版社情報 著:ケイト・ジェイコブス 訳:中根 佳穂
  • 出版社:武田ランダムハウスジャパン
  • 発売年:2008年10月29日
  • 「全米で大ベストセラー。毛糸店に集う母娘と仲間たち――彼女たちを結ぶ絆に、ある日悲しい事実が告げられる。」ー Amazon商品紹介より

あらすじ

 ニューヨークで毛糸屋さんを営んでいるシングルマザーの主人公。その毛糸屋さんには常連客が集まります。同じ時間を共有しているものの、それぞれの生活には様々な出来事があり、みんな抱えているものがあります。いつしか仲間になり、家計が深まっていくストーリーです。

 結末には驚きましたが、海外ドラマっぽい印象を持ちました。

編み物で人とつながりたくなる

毛糸屋さんに集まるひとたち

編み物の熟練度も、抱えている事情も本当にさまざまな人たちが毛糸屋さんに集まり、少しずつ関係を築いていきます。店員さんが作るニットのドレスも、初めて編んだマフラーも、どれも素敵な作品ばかり。

毛糸の素材や編み方の話が自然と出てくるので、読んでいると“編み物が当たり前の世界”にすっと入っていけます。まるで編み物友達に囲まれているような気分になりました。

共通点は、主人公が営む毛糸屋さん。ただそれだけなのに、いろいろな人がいろいろな形で集まってくるのが面白いです。実際の人間関係も、振り返ってみると案外そういうものなのかもしれません。

人生は自分で編み上げていくもの

金曜日の編み物クラブに集まるメンバーには、それぞれ違った状況や背景があります。みんな悩んだり、後悔したりしながら生きていることが、物語の中で少しずつ見えてきます。

そんな中に出てくる「人生は自分で編み上げていくもの」という一文が、とても印象的でした。

私自身も編み物をしますが、その経験からこの言葉を読むと、“一目一目、着実に進んでいけばいい。間違えたら戻ってやり直せばいい。自由に考えて表現していい。”そんなメッセージとして受け取りました。さらに、納得いく作品が出来上がった時の喜びと言ったら、もう最高です!!

せっかく編み物に出会えたので、この「編む」という行為を大切にしたいし、大切にできる人柄でありたいと思いました。そして、自分の生活も自分が編み出したもの。誰のせいにもせず、今までの結果として受け止めて、これからも精一杯楽しんでいきたいです。

「大好きな人に囲まれて月曜の午後を過ごせるなんて…」という幸福

編み物上手なおばあちゃんの家で、スコーンやジャムが並ぶテーブルを囲みながら、お茶を淹れて、ゆっくり編み物をする光景が出てきます。その情景が、本当に素敵です。想像しただけで癒されます^^

私も実家に帰ると、部屋を暖めてだらだら編み物をします。そんな時間が許される環境に感謝しつつ、あれは本当に大切な時間だなと実感しています。

「こんな時間がずっと続けばいいのに」と思ってしまいますが、この本のラストは少し違う方向に進んでいきます。ここでは詳しく書けませんが、編み物のほのぼのした雰囲気とは違った展開で、ちょっと驚きました。ドラマのような雰囲気もあるかもしれません。

まとめ

『金曜日の編み物クラブ』を読み終えて感じたのは、編み物という静かな手仕事の中に、人とのつながりや人生のリズムが静かに流れているということでした。毛糸屋さんに集まる人たちの背景はそれぞれ違うのに、同じ時間を過ごすことで少しずつ距離が縮まっていく。その過程がとても自然で、読んでいる私の気持ちもゆっくりほぐれていきました。

人生は自分で編み上げていくもの」という言葉は、編み物をしている自分の手元の感覚と重なり、心に残りました。一目ずつ進んだり、間違えたら戻ったり、また編み直したり。そんな当たり前の作業が、人生にもそのまま当てはまるように思えます。

スコーンやジャムを囲んで編み物をするあの穏やかな場面は、読んでいるだけで心がふわっと温かくなるようでした。物語の後半には思いがけない展開もありますが、それも含めて“編み目のひとつ”のように感じています。

読み終えたあと、編み物の時間をもう少し大切にしたいと静かに思わせてくれる一冊でした。

あぱち
あぱち

ここまでご覧いただきありがとうございました!

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