夏休みの読書感想文…本を読むのが好きでも、なかなか悩む夏休みの宿題ではないでしょうか。
こちらの記事では、お子さん自身が考えて、自分のことばで楽しく読書感想文を書くことを目指しています 。
2026年・小学校低学年の夏の課題図書『ララのまほうのことば』を題材に、
テーマの整理・書き方のコツ・質問例・構成の作り方・ショートサンプルまでをまとめました。
『ララのまほうのことば』は、ララがしょくぶつにかける“やさしいひとこと”を通して、 「言葉の力」 や 「相手を大切にする気もち」、 そして 「自分の気もちをどう伝えるか」 を考えさせてくれる作品です。
物語の理解を深めながら、感想文に必要な“考える材料”を自然に引き出せるように構成しています。
親子で取り組める内容になっていますので、夏休みの読書感想文づくりのサポートとして、ぜひご活用ください。
(※作品を読んだあと、必要な部分をご活用ください✨)
1.本の基本情報

- タイトル: ララのまほうのことば
- 著者: グレーシー・ジャン(作)やの あやこ(訳)
- 出版社/出版年:工学図書/2025年
- 課題図書の対象学年: 小学校低学年(第72回 読書感想文コンクール 2026)
2.超・簡潔にわかる!『ララのまほうのことば』
ララが“やさしい言葉”を大切にし、その言葉がまわりの世界を変えていく物語。
ララがかけた前向きな言葉は植物を元気にし、やがて大きく育ってララの元へ。
言葉の力や、愛情をもって接することの大切さに気づかせてくれる一冊です。
元気いっぱいのララ✨/主な登場人物
- ララ — 主人公。元気いっぱいな女の子。毎日植物に優しい言葉をかけます
- 植物たち — 空地に育つララが大切にしている植物。ララの言葉を受けて成長する。
- お母さん — 忙しそうにしているが物語の終わりにはララにやさしい言葉をかける。
① ララは暑い日々の中、植物のもとへ通い、毎日 前向きなやさしい言葉 をかけ続ける。
② お母さんに家にいるように言われ、外に出られない中でも植物のことを大切に想う。
③ 大きく育った植物たちがララのもとへやってきて、街に 影をつくりララを守るように寄り添う。
低学年の課題図書のほかの作品の解説はこちら
3.「ララのまほうのことば」のテーマを深掘り!読み解く3つのポイント

『ララのまほうのことば』は、物語として楽しめるだけでなく、子どもが“ことばの力”や“人とのつながり”に気づくきっかけになる作品です。 ここでは、感想文を書くうえで土台となる 2つのテーマ を整理しておきます。
この2つを押さえておくと、子どもが自分の言葉で考えを広げやすくなり、感想文の内容にも深みが出てきます。
①言葉の力|前向きな言葉は、自分にも相手にも返ってくる
『ララのまほうのことば』の中心にあるのは、言葉には力があるということ。
ララが植物にかけた前向きな言葉は、植物を元気にし、安心させ、やがて大きく育てます。
そしてその植物たちは、大きくなってララのもとに戻ってくる。 これは、「相手にかけた言葉は、自分に返ってくる」という象徴的な場面です。
物語の最後では、ララのお母さんがララにやさしい言葉をかけてくれるようになります。 ララがまわりに向けていた“まほうの言葉”が、めぐりめぐってララ自身を包みこむ。
前向きな言葉は、
- 元気をくれる
- 安心させてくれる
- だれかの心をあたためる
- そして、自分にも返ってくる
そんな“言葉の循環”が、この物語の大きなテーマです。
② 愛情をもって接すること|大切に思う気持ちは、必ずどこかで返ってくる
ララは、植物にも、人にも、愛情をこめて接します。 その気持ちは、言葉となって相手に届き、相手を大切にする行動にもつながっています。
ララが植物に向けたやさしい気持ちは、 植物が元気に育って戻ってくるという形で返ってきます。
また、ララのふるまいを見ていたお母さんも、 ララに対してやさしい言葉をかけるようになります。
つまりこの物語は、 「相手を大切に思う気持ちは、必ず自分に返ってくる」 というメッセージを、子どもにもわかりやすく描いています。
- ものを大切にする
- 人を大切にする
- 気持ちをこめて言葉をかける
その積み重ねが、まわりの世界をあたたかくしていく。 そんな“愛情の循環”が、この本のもうひとつのテーマです。
4.全体をイメージすると、感想文はスラスラ書ける|全体の構成

感想文は、いきなり書き始めるよりも、まず“全体の流れ”をイメージするとスラスラ書けるようになります。
文章の順番が見えていると、書く内容が自然に決まり、迷わず書き進められます。
付箋にメモをして、構成を考えてみるのもおすすめです。
「どの順番で書くか」を決めるだけで、感想文はぐっと書きやすくなります。
私なら、以下のような順番で書いていきます。
① この本を選んだ理由
・どうしてこの本を読もうと思ったのか
・表紙の雰囲気、テーマへの興味、先生にすすめられた、“まほうのことば”が気になった…など、素直なきもちを♪
② 印象に残った場面
・印象に残った場面やセリフ
・その場面を選んだ理由
・自分がどんな気持ちになったか、なぜそう感じたのか
③ 考えたこと・やってみたこと
・ララ、お母さん、植物のきもちをそれぞれどう想像したか
・優しい言葉ってどんなことば?
・言われたらどう思うかな?
④ まとめ
・この本を読んで一番心に残ったこと
・これから自分がどうしたいと思ったか
・読んでよかったと思う理由
5.感想文のネタ集め!こうやって質問する|子どもの考えを引き出す

『ララのまほうのことば』は、 “言葉の力” と “相手を大切にする気持ち” がテーマの物語。
子どもが自分の経験とつなげて考えられるように問いかけを工夫すると、 感想文の内容がぐっと深くなります。
ここでは、テーマとリンクさせながら、 「あなたにとっての“まほうのことば”を探す」ための質問 をまとめました。
ララの言葉から考える|“まほうのことば”って?
まずは、ララが植物にかけていた言葉や、植物たちの反応に注目して、 そこからイメージを広げてみましょう。
“言葉の力”というテーマはむずかしく感じますが、 「ララはどう感じていた?」 という問いなら、低学年でも自然に考えられます。
- どんな言葉をかけられたらうれしい?
- ララの言葉を聞いた植物は、どんな気持ちだったと思う?
- どうして植物はララのところに集まってきたんだろう?
- 自分が言われてうれしかった言葉ってある?
- あなたにとっての“まほうのことば”ってどんな言葉?
ここで大切なのは、 “特別な魔法”ではなく、ふだんの言葉づかいが相手を元気にする という視点を持つこと。
子どもが「自分の言葉も誰かを元気にできる」と想像できると、 感想文に深みが出ます。
「相手を大切にする」ってどういうこと?|思いやりの気持ちを考える
ララの言葉は“やさしさ”や“思いやり”から生まれています。
ララの行動や植物との関わりを通して、 「相手を大切にするってどういうこと?」 を考えるきっかけになります。
- あなたが大切にしたい人(もの)は誰?
- その人に、どんな“まほうのことば”を言ってあげたい?
- どうしたら、自分の気持ちが相手に伝わると思う?
- ララの言葉のどんなところが、植物を安心させたんだろう?
- 自分が誰かに言ってあげたい“ひとこと”は?
ここでのポイントは、 「正解はひとつじゃない」 ということ。
子どもが「自分ならどうする?」と考えるだけで、 感想文の材料が一気に増えます。
⭐質問のコツ|子どもの言葉を引き出す魔法のリアクション
子どもから言葉が出てきたら、 「それ、いいね!」 「なるほどね~!」 「それは気付かなかった!」 と、気持ちを受け止めてあげること。
とにかくたくさん言葉を引き出して、考えを深めていきます。
多少、ずれているような回答でもOKにして、じゃんじゃん言葉を増やしていくことがポイント
出てきた言葉は、どんなに小さくてもメモしておきましょう。
メモはあればあるだけ、あとで助かります。 その言葉こそが、感想文の“材料”になります。
6.感想文を書いてみた!(ショートver.)

実際に書いてみました!
要素だけを入れた簡単バージョンになりますが、全体のイメージが伝わればと思います。
感想文サポートのきっかけにしてください。
7.まとめ

『ララのまほうのことば』は、 ララがしょくぶつにかけるやさしい言葉を通して、 “言葉には力があること” や “相手を大切に思う気もちをどう伝えるか” を教えてくれる物語です。
ララのひとことがしょくぶつを元気にし、 まわりの人の心まであたたかくしていく様子は、 子どもに「自分の言葉にもまほうがある」と気づかせてくれます。
読み終えた子どもは、 自分の生活を見つめ直しながら、 まわりの人への思いやり や 自分の気もちを伝える前向きさ を育てることができます。
次回は【たねはいのちのおわりとはじまり/鈴木純】について、まとめます!
※記事完成したらリンクをはります
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