『まだまだここから』読書感想文の書き方【夏の課題図書/小学校中学年】

夏休みの読書感想文…本を読むのが好きでも、なかなか悩む夏休みの宿題ではないでしょうか。

こちらの記事では、お子さん自身が考えて、自分のことばで楽しく読書感想文を書くことを目指しています。

2026年・小学校中学年の夏の課題図書『まだまだここから』を題材に、

テーマの整理・書き方のコツ・質問例・構成の作り方・ショートサンプルまでをまとめました。

『まだまだここから』は、目的を持って努力することの大切さや、少しずつ成長していくこと、悔しさと向き合うことで前に進めるというメッセージを教えてくれる作品です。
物語の理解を深めながら、感想文に必要な“考える材料”を自然に引き出せるように構成しています。

親子で取り組める内容になっていますので、夏休みの読書感想文づくりのサポートとして、ぜひご活用ください。

(※作品を読んだあと、必要な部分をご活用ください✨)

ほかの学年の課題図書の感想文ガイドも作っています!

以下のリンクは、課題図書一覧です。あわせてご覧ください。

https://apachi-creator.com/category/2026%e5%a4%8f%e3%81%ae%e8%aa%b2%e9%a1%8c%e5%9b%b3%e6%9b%b8-2/

1.本の基本情報

  • タイトル: まだまだここから
  • 著者:宇佐美牧子(作)酒井以(絵)
  • 出版社/出版年:ポプラ社/2025年
  • 課題図書の対象学年: 小学校高学年(第72回 読書感想文コンクール 2026)
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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2.超・簡潔にわかる!『まだまだここから』

明るい室内プールとレーンロープ。努力や継続、練習の積み重ねを連想させる風景。

主人公の 蓮(れん) が、水泳の特訓生になるチャンスを逃し、悔しさと落ち込みを抱えながらも、地域の水泳クラブ 「すいすい川原クラブ(スイカ)」 で仲間やコーチと出会い、もう一度前を向こうとする姿が描かれた物語。

練習を重ねる中で感じる不安や期待は、誰にでも共通するもので、「努力をどう続けるべきか」「仲間とどう支え合うか」を考えさせてくれます。

「すいすい川原クラブ=スイカ」!/主な登場人物

蓮(れん): 物語の主人公。特訓生の選考に落ち、悔しさを抱えていた時に出会った“すいすい川原クラブ”で練習を重ねて成長していく。

海斗(カイト)陽太(ヨウタ) :スイカの仲間。それぞれ異なる背景を持ち、蓮と一緒に水泳の練習を続ける。

春田コーチ :春さんと呼ばれる。スイカの指導者。「トライ」をテーマに、蓮・海斗・陽太へ水泳指導を行う。

超・簡潔に分かる!結末までに起こること

① 蓮は特訓生の選考に落ちる

② すいすい川原クラブ(スイカ)で練習を続ける。蓮は新たに TSS杯 を目指す。

③ スイカのメンバーで100メートルリレーに出場する。 その後、仲間はそれぞれの道へ進む。

蓮は水泳を通して、努力しても成果が出なければそれは無駄なのか?ということを考えていきます。

がむしゃらに頑張るだけではうまくいかないという悩みを抱えながらも試行錯誤する姿は、これからの子どもたちがぶつかる場面かもしれません。

登場人物みんなを応援したくなる作品でした!

ほかの学年の課題図書の解説はこちら

『なにかいいことあった?』読書感想文の書き方【夏の課題図書/小学校低学年】 『ポジション』読書感想文の書き方【夏の課題図書/小学校高学年】

3.『まだまだここから』のテーマを深掘り!読み解く3つのポイント

『まだまだここから』は、子どもが“努力の意味”や“仲間との関わり方”を考えるきっかけになる作品です。

すいすい川原クラブ(スイカ)での練習を通して、登場人物たちはそれぞれの悩みや課題に向き合い、少しずつ成長していきます。

ここでは、感想文を書くうえで土台となる 3つのテーマ を整理しておきます。

この3つを押さえておくと、子どもが自分の言葉で考えを広げやすくなり、感想文の内容にも深みが出てきます。

努力の仕方|目的をもって自ら考えて取り組むこと

透明な水面に光が反射して模様をつくっている様子。集中をイメージさせる一枚。

蓮は、特訓生に落ちた悔しさから「もっと頑張らなきゃ」と思いますが、がむしゃらに努力するだけでは成果につながらないことを知ります。

「ただやみくもに挑戦すればいいってわけじゃない。自ら考えて取り組むんだ」(春田コーチ/58ページ)

コーチの春さんは、「どんな練習をしたいか」を問いかけ、子どもたち自身が考えて取り組めるように導きます。

ストレッチひとつでも、「どこに効いているか」を説明し、蓮たちが自分で理解しながら練習できるように質問を重ねていきます。

  • がむしゃらに頑張るだけでは成果につながらない
  • 目的を持つことで努力の方向が定まる
  • 自分で考えて練習することが成長につながる

目的を意識して練習することで、蓮は自分の泳ぎを少しずつ良い形へと近づけていきます。
「考えて努力すること」が、蓮の成長を支える大切な力になっていました。

一歩一歩成長していくこと|小さな積み重ねが力になる

色とりどりの鉛筆が円形に並んだ構図。こどもの創造性や成長の広がりをイメージさせる写真。

蓮は、スイカでの練習をコツコツと続けていきます。 春田コーチからアドバイスをもらいながら、少しずつ自分の泳ぎを修正していく姿が描かれます。

泳ぎがよくなったはず、と思うもほかに直す点を指摘されて不安に思う蓮ですが、春さんの指導を受けて、自分の力が伸びていることを実感します。

「ちょっとずつちょっとずつ修正して、いい形にもっていくんだ」(春田コーチ/84ページ)

蓮の父の言葉も、成長の積み重ねを象徴していますね。

「ちょっといいことがあるとさ、またがんばろうって思うんだよな」(蓮の父/38ページ)

努力はすぐに結果に出ないこともありますが、少しずつ積み重ねたものは確実に蓮の力になっていきます。

  • 成長は一気に起こるものではない
  • 少しずつ変化があり、小さな積み重ねが大きな力になる
  • アドバイスを受けて考えながら進むことが大切

負けから成長する|努力は決して無駄にならない

夕日を背に丘の上で並ぶ人々のシルエット。仲間や協力、前向きな気持ちを象徴する一枚。

蓮は練習を続ける中で、思い通りにいかない場面や悔しい気持ちに何度もぶつかります。 悔しさは、一生けん命だからこそ生まれる自然な気持ち。負けるのは怖いけれど、そこから学べることはとても大きいのだと気づいていきます。

春田コーチは、インターハイを経験しながらも、けがで引退した過去を持っています。 だからこそ、勝ち負け以上に「努力の過程」や「気づきの積み重ね」を大切にしています。

「いろいろ感じていろいろ考えて、いろいろ気づく。そういうものなんだよ」(春田コーチ/124ページ)

蓮たちの姿は、負けても終わりではなく、そこからまた成長していけることを教えてくれます。

作中には、悔しさを抱えながらも前へ進もうとする言葉がいくつも登場します。

「ちょっといいことがあるとさ、またがんばろうって思うんだよな」(蓮の父) 「いろいろ感じて、いろいろ考えて、いろいろ気づく」(春田コーチ)

こうした言葉は、負けや悔しさを抱えながらも前へ進む子どもたちの姿を象徴しています。

  • 悔しさは成長のきっかけになる
  • 勝ち負けだけが成長ではない
  • 努力の過程で得られるものは大きい

タイトルの 『まだまだここから』 は、負けても終わりではなく、そこからまた成長していけるという前向きなメッセージにつながっています。

4.全体をイメージすると、感想文はスラスラ書ける|全体の構成

感想文は、いきなり書き始めるよりも、まず“全体の流れ”をイメージするとスラスラ書けるようになります。

文章の順番が見えていると、書く内容が自然に決まり、迷わず書き進められます。

付箋にメモをして、構成を考えてみるのもおすすめです。

「どの順番で書くか」を決めるだけで、感想文はぐっと書きやすくなります。

私なら、以下のような順番で書いていきます。

読書感想文の構成

この本を選んだ理由

  • どうしてこの本を読もうと思ったのか
  • 表紙の雰囲気、水泳への興味、先生にすすめられた、努力の物語にひかれた…など
  • 「自分の関心と本のテーマをつなげる」と説得力が出る

自分の生活とつなげると自然な書き出しになります。

印象に残った場面

  • 印象に残った場面やセリフ
  • その場面を選んだ理由
  • 自分がどんな気持ちになったか、なぜそう感じたのか

『まだまだここから』なら、

→春さんの「ただやみくもに挑戦すればいいってわけじゃない」という言葉

→「ちょっとずつちょっとずつ修正して、いい形にもっていくんだ」という指導の場面

→蓮が特訓生に落ちて悔しさと向き合う場面 などが書きやすいポイントです。

考えたこと・やってみたこと

  • 蓮や春田コーチの気持ちをどう想像したか
  • 努力・悔しさ・成長について考えたこと
  • 自分の生活や経験と重ねて気づいたこと
  • 読んでから行動してみたこと(あれば)→自分のスポーツの経験に重ねたり、水泳の試合の動画を見てみたり!

まとめ

  • この本を読んで一番心に残ったこと
  • これから自分がどうしたいと思ったか
  • 読んでよかったと思う理由

最後は、 「この本を読んで、自分はどう変わりたいと思ったか」 を書くと、感想文がきれいに締まります。

5.感想文のネタ集め!こうやって質問する|子どもの考えを引き出す

感想文を書くとき、いきなり「何を書こう?」と考えるのはむずかしいもの。

そこで、“ちょっとした質問”を投げかけることで、子ども自身の言葉で感じたことや考えたことが出てきます。

ここでは、『まだまだここから』のテーマ(努力の仕方・一歩一歩の成長・負けから学ぶこと)とつながる質問を紹介します。

テーマから外れず、子どもの言葉を引き出すのにぴったりです。

努力の仕方から考える|目的をもって取り組むってどういうこと?

水しぶきが勢いよく上がる瞬間を捉えた写真。挑戦や動き出す瞬間のエネルギーを表す一枚。

まずは、蓮やコーチの言葉に注目して、 “努力の目的”や“自分で考える力”についてイメージを広げてみましょう。

子どもが自分の経験と重ねやすい質問です。

  • 「今、がんばりたいことはある?」
  • 「頑張ったけれど、うまくいかなかった経験はある?」→「その時に、考えたことは?」
  • 「どうしたらもっと上手くできると思う?」
  • 「目的を決めて努力するって、例えばどんなことだと思う?」(自分が練習している場合)

蓮が“考えて努力すること”を学んだように、 子ども自身も「どうやって努力するか」を考えるきっかけになります。

一歩一歩成長することから考える|少しずつ変わるってどういうこと?

室内に整然と並んだ多数の自転車。日常の積み重ねや準備の大切さをイメージさせる写真。

蓮は、スイカでの練習をコツコツ続ける中で、 「ちょっとずつちょっとずつ修正していく」ことの大切さを知ります。

このテーマは、子どもが自分の生活に置き換えやすい質問です。

  • 「少しずつできるようになったことは?」
  • 「1年前と比べてできるようになったことは?」
  • 「すぐにできるようになったの?」
  • 「誰かにアドバイスをもらったことは?」
  • 「“ちょっといいことがあるとまた頑張れる”って、思ったことある?」

小さな積み重ねが力になることを、子ども自身の言葉で表現しやすくなります。

負けから成長することから考える|悔しさってどう向き合う?

コルクボードの上に並んだ“GOAL”の文字タイルと赤い旗。目標設定や達成を象徴する写真。

蓮は、特訓生に落ちた悔しさや、練習でうまくいかない気持ちに何度も向き合います。

悔しさは悪いものではなく、“成長のきっかけ”になるというテーマです。

子どもが自分の経験と重ねやすい質問を並べました。

  • 「蓮の悔しさに共感できた?」
  • 「どんなときに悔しいと思った?」
  • 「そのとき、どうやって気持ちを切り替えた?」
  • 「負けたとき、どうしたらいいかな?」
  • 「また頑張ろうって、思えるためにできることは?」

蓮の姿を通して、子どもが「負けても終わりじゃない」と感じられる質問です。

⭐質問のコツ|子どもの言葉を引き出す魔法のリアクション

子どもから言葉が出てきたら、 「それ、いいね!」 「なるほどね~!」 「それは気付かなかった!」 と、気持ちを受け止めてあげること。

とにかくたくさん言葉を引き出して、考えを深めていきます。 出てきた言葉は、どんなに小さくてもメモしておきましょう。

メモはあればあるだけ、あとで助かります。 その言葉こそが、感想文の“材料”になります。

6.感想文を書いてみた!(ショートver.)

ノートの上に鉛筆と消しゴムが置かれた、読書感想文を書く準備のイメージ。

実際に書いてみました!

要素だけを入れた簡単バージョンになりますが、全体のイメージが伝わればと思います。

感想文サポートのきっかけにしてください。

「まだまだここから」感想文、書いてみた。

この本を選んだ理由は、水泳の話に興味があったことと、 がんばる気持ちについて知りたいと思ったからです。

表紙を見て、どんなお話なのか気になりました。

ーーーー

はじめに蓮が特訓生にえらばれなくて、とてもくやしい気持ちになった場面は共感しました。でも、あきらめずにスイカで練習を続ける姿がすてきだと思います。

スイカの3人が仲良くなっていく様子が分かって、私もメンバーに入りたいと思いました。みんなでスライダーがあるプールに行く場面はワクワクしました。

私もプールが好きなので、早く泳げたりスイスイ泳げたりしたらもっと楽しいと思います。3人の練習の様子を想像していると、プールに行きたくなりました。

ーーーー

水泳のコーチの春さんが「ただやみくもに挑戦すればいいってわけじゃない。自ら考えて取り組むんだ」と言った言葉が、心に残りました。

今まで私は、たくさん練習すればうまくなると思っていましたが、 ただがんばるだけではうまくいかないことがあると知って、 私も「どうしたらもっとよくなるか」を考えて練習したいと思いました。 

また、蓮が少しずつ泳ぎを直していくところもすごいなと思いました。「ちょっとずつちょっとずつ修正して、いい形にもっていくんだ」という春さんの言葉は、 ゆっくりでも、少しずつがんばれば成長できるという意味だと思います。

私はピアノのレッスンに通っています。弾きたい曲があっても、練習がうまくできなくてなかなか曲の練習に入れないことがあります。今まではたくさん練習しようと思っていましたが、何を練習したらよいか考えてみようと思います。

ーーーー

この本を読んで、 目的を持ってがんばることや、少しずつ成長していくことの大切さがわかりました。

これからは、うまくいかないことがあっても、蓮のように前向きにがんばりたいです。

タイトルの『まだまだここから』のように、悔しいことがあっても、私もそこからもっと成長したいと思いました。

7.まとめ

『まだまだここから』は、目的を持って努力することの大切さや、少しずつ成長していくことで力になるというメッセージを教えてくれる物語でした。

悔しい気持ちと向き合うことや、うまくいかない時に「どうしたらよくなるか」を考える姿勢の大切さにも気づかせてくれます。

子どもが自分の生活を見つめ直し、努力の仕方や前向きに成長していくことの価値を考えるきっかけになる一冊です。

あぱち
あぱち

ここまでご覧いただきありがとうございました!

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