夏休みの読書感想文…本を読むのが好きでも、なかなか悩む夏休みの宿題ではないでしょうか。
こちらの記事では、お子さん自身が考えて、自分のことばで楽しく読書感想文を書くことを目指しています。
2026年・小学校低中学年の夏の課題図書『おいしいお米を作りたい!』を題材に、
テーマの整理・書き方のコツ・質問例・構成の作り方・ショートサンプル までをまとめました。
『おいしいお米を作りたい!ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました』は、ゆうちゃんが小学生ながら本気で稲づくりに挑戦し、 土を育て、草を取り、台風にも負けずに見守りながら、 お米ができるまでの“努力の積み重ね”を教えてくれる作品です。
写真で理解を深めながら、感想文に必要な“考える材料”を自然に引き出せるように構成しています。
親子で取り組める内容になっていますので、夏休みの読書感想文づくりのサポートとして、ぜひご活用ください。
(※作品を読んだあと、必要な部分をご活用ください✨)
1.本の基本情報
- タイトル: おいしいお米をつくりたい! ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました(Amazon)
- 著者:谷本雄治(著)
- 出版社/出版年:汐文社/2025年
- 課題図書の対象学年: 小学校中学年(第72回 読書感想文コンクール 2026)
2.超・簡潔にわかる!『おいしいお米をつくりたい! ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました』

ゆうちゃんは小学2年生でありながら、「おいしいお米をつくりたい!」という強い思いから、農家の中井さんに弟子入りします。自由研究として始めた稲づくりは、土づくりから田植え、草取り、収穫まで、想像以上に大変な作業の連続です。
失敗や不安を抱えながらも、改善し、挑戦を続けます。 「改善を重ねることで、成功に近づいていく」「あきらめないで取り組むこと」 そんなメッセージが、物語全体を通して伝わってきます。
「ゆうちゃんの稲づくり」/主な登場人物
ゆうちゃん :物語の主人公。小学2年生で農家に弟子入りし、稲づくりに挑戦する。
中井さん :ゆうちゃんの師匠。稲の育て方を一から教え、見守る存在。自身も新しい農法に挑戦することも。
ゆうちゃんのお母さまや友達、田んぼの周囲の人たちなど、たくさんの人の理解と協力を得るようになっていきます。
① ゆうちゃんが農家の中井さんに弟子入りし、土づくりから収穫まで稲づくりに挑戦する。
② 初チャレンジした1年目は目標収穫量に届かないが、稲の成長の仕組みや農作業の基礎を身につける。
③ 2年目は改善を重ね、目標の300キロの収穫に成功!その後も、継続して稲づくりにチャレンジしていく。
ゆうちゃんの素直に頑張る姿に応援したい気持ちが湧きました!
そんなゆうちゃんの姿を見て、協力してくれる人が増えていきます。ゆうちゃんは稲を育てるだけでなく、多くの人に影響を与えたのではないでしょうか。
これだけ熱中できることがあること、協力してくれる人がいること。そして頑張るゆうちゃん。
終始気持ちよく読めました✨!
中学年の課題図書のほかの作品の解説はこちら
3.「おいしいお米を作りたい!」のテーマを深掘り!読み解く3つのポイント
『おいしいお米を作りたい!』は、写真や実体験を通して稲づくりを子どもにもわかりやすく伝えてくれる作品です。 稲が育つしくみだけでなく、努力・工夫・協力といった学びにもつながる内容が多く、感想文を書くうえで大切なテーマがぎゅっと詰まっています。
ここでは、感想文の土台となる 3つのテーマ を整理しておきます。
この3つを押さえておくと、子どもが自分の言葉で考えを広げやすくなり、感想文の内容にも深みが出てきます。
稲づくりの理解が深まる|知らない言葉や作業の意味が“わかる”楽しさ


この本の中心にあるのは、「稲づくりにはたくさんの工程と工夫がある」ということ。
カチカチの土をほぐして育てる 田起こし(田んぼの土を耕す) や、水を抜く 中干し(田んぼの水を一時的に抜く) など、普段聞き慣れない言葉と触れることができます。物語の中で分かりやすく説明されています。
本を読むと、
- 土を育てるという発想
- 害虫や草の問題に対する対策
- 稲が育つまでの長い道のり
- 自然の脅威
といった、作業ごとの目的と意味“稲づくりの奥深さ”が伝わり、「お米ってこんなに手間ひまかけて作られているんだ!」という驚きを感じる人が多いのでは。
読み終えたあとに、実際の田んぼを見たり、農作業体験をしたりすると理解がさらに深まります。
振り返りと改善をしていく姿勢|まさに“PDCAサイクル”を回す学び


稲づくりは、ただ作業をこなすだけではありません。目の前の問題に対して、その都度対応していきます。
その年に起きた問題を振り返り、次の年に向けて改善していく──この流れは、大人の言葉で言えば PDCAサイクル に近いものです。
本の中では、
- 1年目の反省点をまとめる
- 起きた問題に対して対策を考える
- 2年目には改善した方法で挑戦する
- 「同じ年は一度もない」からこそ観察し続ける
という姿が描かれています。
これは、勉強・スポーツ・音楽など、どんな分野にも通じる大切な姿勢です。
あきらめず、前向きに、冷静に考えて行動していく姿は、子どもたちにも(もちろん大人にも)見習ってほしい学びのポイントです。
熱意に協力者が集まる|本気の思いは、人を動かす力になる


ゆうちゃんが「おいしいお米を作りたい!」という強い思いを持って取り組む姿は、周りの人の心を動かします。 その熱意を見て、中井さんだけでなく、ほかの米作りの仲間たちも協力してくれるようになります。
本気で頑張る姿は、
- 周囲の人を励ます
- 「自分も手伝いたい」と思わせる
- みんなが稲づくりに誇りを持つ
- 良い循環を生み出す
という力を持っています。
お米ができたとき、自分で作ったものをふるまったゆうちゃんは、どれほど誇らしかったでしょう。 協力してくれた人たちも同じように嬉しかったはずです。
「自分の稲だから、自分がやるしかない」という責任感と熱意が、周囲の協力を呼び、より良い結果につながっていく──このテーマは、子どもたちが自分の生活にも重ねて考えられる大切なポイントです。
4.全体をイメージすると、感想文はスラスラ書ける|全体の構成


感想文は、いきなり書き始めるよりも、まず“全体の流れ”をイメージするとスラスラ書けるようになります。
文章の順番が見えていると、書く内容が自然に決まり、迷わず書き進められます。
付箋にメモをして、構成を考えてみるのもおすすめです。
「どの順番で書くか」を決めるだけで、感想文はぐっと書きやすくなります。
私なら、以下のような順番で書いていきます。
① この本を選んだ理由
・どうしてこの本を読もうと思ったのか
・表紙の雰囲気、ごはんが好きだから、“お米づくりってどうやるんだろう?”という素直な気持ちなど
② 印象に残った場面
・印象に残った写真や説明
・その場面を選んだ理由
・自分がどんな気持ちになったか、なぜそう感じたのか
③ 考えたこと・やってみたこと
・稲づくりのむずかしさや奥深さをどう感じたか
・「問題が起きたら対策を考える」「反省して改善する」という姿勢をどう受け取ったか
・ゆうちゃんの熱意や責任感から何を学んだか
・自分の生活や経験と重ねて気づいたこと
・(あれば)読んでからやってみたこと → 田んぼを見に行った/農作業の動画を見た/自分の勉強やスポーツなど練習する場面での改善点を考えてみた など
④ まとめ
・この本を読んで一番心に残ったこと
・これから自分がどうしたいと思ったか
・読んでよかったと思う理由
5.「おいしいお米を作りたい!」子どもの考えを引き出す質問例
『おいしいお米を作りたい!』は、 “稲づくりのふしぎ” と “努力と協力の物語” 。
子どもが自分の経験とつなげて考えられるように問いかけを工夫すると、 感想文の内容がぐっと深くなります。
ここでは、テーマとリンクさせながら、 「あなたにとっての“がんばれる場所”を探す」ための質問 をまとめました。
稲づくりから考える|“お米ってすごい!”を広げる


まずは、稲の成長や、作業のひとつひとつに注目し、 そこからイメージを広げてみましょう。
- 植物を育てたことはあるっけ?
- 中干しって知ってた?
- 台風のあと、ゆうちゃんはどう思ったかな
- 稲がもう一度立ち上がったとき、どんな気持ちだったと思う?
- 初めてできたごはんはどんな味だったと思う?
ここで大切なのは、 米づくりの工程それぞれにある工夫に気づくこと。
子どもが「お米ってこんなに手間ひまかかってるんだ!」と感じられると、 感想文に深みが出ます。
「努力と改善」ってどういうこと?|ゆうちゃんの姿から考える


稲づくりは、ただ作業をするだけではありません。 問題が起きたら対策を考え、次の年に改善していく── この流れは、子どもが“努力のしかた”を考えるきっかけになります。
- ゆうちゃんのすごいところはどこ?
- なんでみんなが協力してくれたんだと思う?
- 自分が熱中できそうなことってなにがあるかな?
- 思っていたことと違うことが起きたときどうしたらよいかな?
ここでのポイントは、 「努力は一度で終わりじゃない」「考えて改善する」という視点を持つこと。
子どもが「自分もやってみよう」と思えると、 感想文の材料が一気に増えます。
「協力ってなんだろう?」|人とのつながりで考える


ゆうちゃんの熱意を見て、周りの人が協力してくれるようになる── この流れは、子どもが“人とのつながり”を考えるきっかけになります。
- あなたが協力したいと思うのはどんな時?
- どんな人に協力したいと思う?
- 周りの人はゆうちゃんの頑張りを見てどう感じたと思う?
- 協力してもらったら、どんな気持ちになる?
- ごはんを食べたときのゆうちゃん(中井さん)の気持ちは?
「自分らしく育てる場所」を考えることは、 感想文の“自分の意見”につながる大切なステップです。
⭐質問のコツ|子どもの言葉を引き出す魔法のリアクション
子どもから言葉が出てきたら、 「それ、いいね!」 「なるほどね~!」 「それは気付かなかった!」 と、気持ちを受け止めてあげること。
とにかくたくさん言葉を引き出して、考えを深めていきます。
多少、ずれているような回答でもOKにして、じゃんじゃん言葉を増やしていくことがポイント
出てきた言葉は、どんなに小さくてもメモしておきましょう。
メモはあればあるだけ、あとで助かります。 その言葉こそが、感想文の“材料”になります。
6.感想文を書いてみた!(ショートver.)


実際に書いてみました!
要素だけを入れた簡単バージョンになりますが、全体のイメージが伝わればと思います。
感想文サポートのきっかけにしてください。
7.『おいしいお米を作りたい!』まとめ|“いのちがつながる”ことに気づく


『おいしいお米を作りたい!』は、ゆうちゃんが本気で稲づくりに取りくむ様子を通して、お米ができるまでの流れや自然の力をわかりやすく教えてくれる作品です。土を育てること、害虫への対策、台風への対策など、専門知識といろいろな工夫と努力があることに気づけます。
ゆうちゃんが毎日こつこつ作業を続けたり、うまくいかない時に改善したりする姿は、子どもが努力の大切さやあきらめない気もちを考えるきっかけになります。また、ゆうちゃんの熱心な気もちがまわりの人に伝わり、協力してくれる人がふえていくところから、人とのつながりや助け合いの大切さも感じられます。
自然への興味や前向きな気もちが育つ一冊です。
低学年の課題図書の書き方記事はこちら
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