高校生の読書感想文サポート|『スウィッシュ!』のテーマ整理と例文

高校最後の大会に向かって成長していく物語『スウィッシュ』。

挑戦する勇気や、家庭環境の違い、仲間と支え合うことなど、 高校生だからこそ共感できるテーマがたくさんつまっています。

この記事では、読書感想文を書くときに役立つ“考え方のヒント”をまとめました。 「どう書けばいいかわからない…」という人でも、スラスラ書けるようになるはずです。

あなたの感じたことを、あなたの言葉で書けるように。

感想文に間違いはありません!

(※本を読み終わってから、必要なところだけ使ってください✨)

1.本の基本情報

2026課題図書「スウィッシュ!」の表紙
  • タイトル: スウィッシュ!
  • 著者: 藤ノ木優
  • 出版社/出版年:徳間書店/2025年
  • 課題図書の対象学年: 高校生の部(第72回 読書感想文コンクール 2026)

2.超・簡潔にわかる!『スウィッシュ!』

バスケットゴールにボールが入る瞬間

高校3年生の最後のバスケの大会に向けて、 愛菜(まな)とリハビリ中のチームのエースの羽瑠を中心に、スポーツドクターの父やチームの仲間たちとともに変化していく物語。

強さだけでなく、家庭環境の違い、経済的な事情、女性とスポーツの関係、チーム戦略など、さまざまな視点を考えさせられる作品です。

※タイトルの“スウィッシュ”とは、【ボールがリングやバックボードに一切当たらず、ネットだけを通ってきれいに決まるシュートのこと】

主な登場人物

愛菜(まな)バスケ部のキャプテン。運動得意なタイプではなかったが羽瑠と出会い、チームのために努力を重ねてきた。

羽瑠(はる) 愛菜のチームメイト。高いバスケの実力を持つが、試合前の怪我に悩まされている。 シングルマザー家庭で育ち、十分な栄養が取れなかったことが、体のコンディションに影響している。

竜介(りゅうすけ) 愛菜の父であり、スポーツドクター。 当初は愛菜のバスケに反対していたが、娘の本音を知り、専門家としてチームを支える立場に。

超・簡潔に分かる!結末までに起こること

① 愛菜が所属するバスケ部のエース・羽瑠 が試合前に怪我を繰り返す。最後の試合に向けて、愛菜はスポーツドクターの父に協力を求める。

② 周囲の協力を得ながら、羽瑠のリハビリとチーム全体の強化を進める。

③エース不在のままリーグ戦を勝ち抜き、チームは最後の試合に挑む。

試合シーンは映像が浮かぶような描写でワクワク読めます!が、バスケ用語やルールが分からないと少し読み進めにくい場面もあります。 バスケ未経験の方は、以下のサイトを参考にするとより理解が深まり、面白く読めます。

https://www.alvark-tokyo.jp/basketball_rule

小学生の課題図書の解説はこちら

『なにか いいこと あった?』読書感想文の書き方【夏の課題図書/小学校低学年】 『それからぼくはひとりで歩く』読書感想文の書き方【夏の課題図書/小学校中学年】 『ミシュカ』読書感想文の書き方【夏の課題図書/小学校高学年】

3.感想文のネタ集め!|本作から考えたことをまとめる

『スウィッシュ!』は、高校最後の大会に向けて成長していく愛菜と羽瑠、チームを支える竜介を始めとする周囲の人たちの物語。 挑戦・家庭環境・仲間との関係など、読み手自身の経験と重ねやすいテーマがたくさんあります。

ここでは、感想文を書くときに“テーマにしやすい視点”を3つ紹介します。

※あくまで一例です。読書感想文に正解はないので、ぜひ自分の感じたことを書いてくださいね♪

「挑戦する勇気」|愛菜が一歩踏み出せた理由

夏の部活を想起させる、夏の空

愛菜は、先のことを考えすぎて新しい挑戦を避けてきたタイプ。

そんな彼女がバスケを始められたのは、羽瑠との出会いがあったからです。

「困難に立ち向かい挫折し、また挑戦して、人は成長していく」

この言葉を軸にすると、感想文が書きやすくなります。

  • 自分が経験した挑戦は?なぜチャレンジできた?
  • 失敗を恐れて動けなかった中学までの愛菜と、共通点はある?
  • 誰かの存在が“挑戦の背中を押してくれた経験”
  • 仲間がいることで経験できること
  • これから挑戦したいことは?

愛菜の変化を追うことで、

「挑戦するってどういうこと?」

「自分は何に挑戦してみたい?」 と考えるきっかけになります。

「環境の違い」|羽瑠の怪我

部活を想起させる体育館の床

羽瑠はバスケの才能があるのに、試合前の怪我を繰り返してしまいます。

その背景には、シングルマザー家庭で十分な栄養が取れなかったという事情がありました。

愛菜はその事実を知らず、知ったときに戸惑いと反省を感じます。

また、愛菜自身も父竜介の関係について誰かに話さなければ、高校生活の中では愛菜だけが抱えることになります。

物語を通して、

「人はそれぞれ事情を抱えて生活している」 ということに気づくことができます。

  • 家庭環境がスポーツのパフォーマンスに影響する現実
  • 愛菜が事情を知らずに戸惑い、反省した気持ち
  • 貧困が悪循環を生むことへの気づき
  • それぞれの事情を抱えながら、その人なりのやり方で生活していること

「同じチームでも、友達でも、見えていない背景がある」

という視点は、学校生活や人間関係にもつながる大切なテーマです。

「誰も悪くない」|現状を受け入れて向き合う姿勢

夏休みを想起させる明るい街の風景

リハビリが順調に進む中、羽瑠の体調不良が分かります。

栄養管理を任されていた竜介は責任を感じ、羽瑠も申し訳なさを抱えます。

そんな中で、愛菜はこう考えます。

「誰も悪くないし、だれが悪いかなんか考えても仕方ない」

現状を受け入れて、ここからどうするかを考えるマインドは、困難にぶつかったときに励まされます。

  • 誰かを責めるのではなく、状況を受け止める姿勢
  • 将来、どんな場面でこの考え方が役立ちそうか
  • 人のせいにせず、自分の経験として受け止めると何が変わる?

困難にぶつかったとき、 “現状を受け入れて、ここからどうするかを考える” というマインドは、読者自身の人生にもつながる視点です。

このテーマは、感想文の中心に据えやすく、深い文章につながります。

4.全体をイメージすると、感想文はスラスラ書ける|全体の構成

感想文は、いきなり書き始めるよりも、まず“全体の流れ”をイメージするとスラスラ書けるようになります。

文章の順番が見えていると、書く内容が自然に決まり、迷わず書き進められます。

付箋にメモをして、構成を考えてみるのもおすすめです。

「どの順番で書くか」を決めるだけで、感想文はぐっと書きやすくなります。

私なら、以下のような順番で書いていきます。

読書感想文の構成

① この本を選んだ理由

・どうしてこの本を読もうと思ったのか

・バスケが好きだから?課題図書だから?表紙に惹かれた?「高校最後の大会」というテーマに興味を持った、など

→「自分の関心と本のテーマをつなげる」と説得力が出る

② 印象に残った場面

・愛菜が挑戦するきっかけになった場面

羽瑠の怪我の背景が明かされる場面

竜介が“父親”ではなく“スポーツドクター”として向き合う場面

「誰も悪くない」という言葉に救われた瞬間

心が動いた場面を1つ選ぶだけで、感想文の軸が決まります。

③ 考えたこと・やってみたこと

・愛菜の挑戦と、自分が挑戦した経験

・羽瑠の家庭環境を知って感じたこと

・「誰も悪くない」という考え方を、日常のどんな場面に活かせるか

・仲間と支え合うことの大切さ

・見えない事情を抱える人への想像力

④ まとめ

・この本を読んで一番心に残ったこと

・これから自分がどうしたいと思ったか

・読んでよかったと思う理由

最後は、全体をまとめて、読後の気持ちを素直に書けばOKです。

5.『スウィッシュ!』感想文を書いてみました♪(ショートver.)

作文の原稿用紙と鉛筆、消しゴム。読書感想文を書くことを表しているイメージ

わたしも、実際に書いてみました!

要素だけを入れた簡単バージョンになりますが、全体のイメージが伝わればと思います。

感想文を書く際の参考にしてください。

(こちらの記事では本の内容をすべて書いているわけではないので、具体的ではない内容があることをご了承ください。)

「スウィッシュ」感想文、書いてみた。

 私が、『スウィッシュ』を選んだ理由は、バスケ部の二人が主人公だったからです。私もバスケ部の経験があるので、興味を持ちました。高校最後の大会に向かって成長していく物語だと知り、気になりました。

ーーーー

 物語の中で、主人公のキャプテンの愛菜がバスケを始めた理由に驚きました。 先のことを考えすぎて動けなかった愛菜が、羽瑠との出会いをきっかけに「自分にもできるかもしれない」と思えるようになります。“挑戦すること”に向き合う姿に共感しました。

 私はこの部分を読んで、挑戦する勇気は“誰かの存在”によって生まれることがあると気づきました。 わたしも、背中を押してくれた友達や先生の存在を思い出しました。

 また、「困難に立ち向かい挫折し、また挑戦して、人は成長していく」という言葉が、心に残りました。これからの進路に向けて、大変なことにぶつかったときにこの言葉を思い出せば、また努力を続けていけると思いました。

ーーーー

 もう一つ心に残ったのは、羽瑠の怪我の背景です。 羽瑠は才能があるのに、試合前の怪我を繰り返してしまいます。 その理由が、シングルマザー家庭で十分な栄養が取れなかったことだと知ったとき、驚きとともに胸が痛くなりました。

 同じチームにいても、見えていない事情がある。 愛菜がその事実を知って戸惑う姿は、 「人はそれぞれ違う環境で生きている」という当たり前のことを改めて考えさせられました。私の生活の中でも、相手の状況を知らないまま判断してしまうことがあるかもしれません。 だからこそ、相手を知ろうとする姿勢や決めつけない考え方が必要だと感じました。

ーーーー

 

 そして、愛菜の「誰も悪くないし、だれが悪いかなんか考えても仕方ない」という言葉に共感を持ちました。 羽瑠の体調不良に対して、竜介も羽瑠も責任を感じてしまう中で、 愛菜は前向きな姿勢を見せ、“現状を受け入れて、ここからどうするか”を考えます。困難にぶつかったとき、 誰かのせいにしたり言い訳をせずに、自分にできることを探す姿勢は、 私も真似したいです。

ーーーー

 この本を読んで、愛菜が仲間と支え合いながら成長していく姿に勇気をもらいました。 挑戦することの怖さや、環境の違いに気づくこと、誰も悪くないと受け止めること。 どれもこれからの生活の中で大切にしたい視点です。

 私も、周りの人を決めつけず、まず知ろうとすることを大切にしたいです。 そして、困っている人がいたら、その人が本当に必要としていることを考えながら手を差しのべられる人になりたいと思いました。

 愛菜が未来へ一歩踏み出したように、 私も自分の気持ちを大切にしながら進んでいきたいです。

7.まとめ

学校の机

『スウィッシュ』は、 愛菜や羽瑠の気持ちの変化を通して、私たちに大切なことを教えてくれる物語でした。

  • 挑戦する勇気
  • 環境の違いに気づくこと
  • 誰も悪くないと受け止める姿勢

スポーツの世界だけでなく、 学校生活や人間関係の中でも大切にしたい“気づき”がたくさん詰まっています。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

読書感想文には正解はありません。

あなたが感じたこと、考えたことを書くことで、 その感想文は“あなたにしか書けないもの”になります。

この記事が、あなたの読書感想文づくりの助けになればうれしいです。応援しています!

~第72回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」~シリーズ更新中✨

※以下の作品も作成予定です。記事完成したらリンクをはります。

【ノアハム・ガーデンズの家/ペネロピ・ライヴリー 著】

【平和のうぶごえ:「原爆の子」として生きた80年/早志百合子 著】

あぱち
あぱち

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